訪問看護でよく聞くADLってなに?日常生活の動きをやさしく説明します🏠

ADLは「ふだんの生活の動き」をあらわすことば

「Activities of Daily Living(ADL)」は、日本語にすると「日常生活動作」です。
むずかしく聞こえますが、内容はとても身近なことばかりです。

・ごはんを食べる🍚
・服を着がえる
・顔を洗う、歯をみがく
・トイレに行く
・おふろに入る🛁

こういった身の回りのことにくわえて、
・歩く、立ち上がる、イスにすわるといった移動の動き👣
・かんたんな家事や買い物、車の運転などの生活に関わる動き

これらのまとまりを、まとめて「ADL」と呼びます。

リハビリ職が行うADL評価とは

訪問看護の場面では、リハビリ職(理学療法士・作業療法士など)が「ADL評価」を行います。
これは、その人がどの動きをどのくらい自分でできるのかを細かく確認することです。

たとえば

・一人でできる動作
・少し手をかせばできる動作
・見守りがあればできる動作
・介助がないとむずかしい動作

といった形で、ひとつひとつの生活の動きを見ていきます。
中には「手すりがあれば自分で立てる」「足台を使えば靴下がはける」など、工夫しだいでできる動作もあります✨

ADLを知ることはその人らしい生活をまもること

ADL評価で分かるのは、「できること」と「むずかしいこと」だけではありません。

・今の生活でどこに負担がかかっているか
・つまずきやすい場面はどこか
・少しの工夫で楽になりそうなところはどこか

こういったことも見えてきます。
その人にとって大切な「いつもの生活」を、できるだけ長く続けてもらうために、ADLの情報はとても大事です😊

訪問看護ステーションでのADLの見かた

訪問看護ステーションでは、ADL評価をただ数値でチェックするだけではありません。
ご利用者さんの好きなこと、生活のリズム、ご家族の状況なども合わせて見ていきます。

・どの動作は今のまま続けていきたいか
・どこを手助けすれば、家での生活が続けやすくなるか
・福祉用具や手すりなど、どんな道具があると安心か

こうした視点をふまえて、一人ひとりに合った支援計画をていねいに相談しながら作っていきます。
ADLの理解は、ご利用者さん・ご家族・スタッフが同じ方向を向くための、大事な共通言語のひとつです🤝


参考URL
「初めてでも分かる」訪問看護ステーション-専門用語解説